音楽と香り 〜ティータイムコンサート〜
- 2015.04.16 Thursday
- 16:56
先日フレグランスジャーナル社様にて行われた、
弦楽四重奏の音楽とともに香りを楽しむという素敵なコンサートのお話です。
ヴァイオリン2台、ヴィオラ1台、チェロ1台の構成で、
モーツァルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」やヴィヴァルディ「春」のような古典の名曲から、
サウンド・オブ・ミュージックのように広く親しまれている映画音楽、
芥川也寸志「弦楽のための三楽章〜トリプティーク〜」の現代曲もとりあげた、
まさに春の一日にふさわしいとても充実した内容のコンサートでした。
演奏の合間には、楽器や音楽の構成についてのお話や香階(音楽に音程があるように、
香りをそれにあてはめたものとイメージしてください)の紹介と、
香りも音楽も好きという私にはまさに理想のコンサートです。
香階というのは、19世紀の終りにフランスの調香家ピースが提唱したもので、
ピースは嗅感覚と聴覚の発達には類似性があると考え、
音階に様々な香りを当てはめ香階というものを作りました。
実際、音に高い低いがあるように、香りにも軽い重いなどの幅があり、単体もしくは
それらのハーモニーにより構成されています。
音楽というものは、それ自体が人の心を楽しませたり時には慰めたりと強い力を持つものですが、
それに香りが加わることでより音楽が心にすっと入ってくるように感じました。
特にバッハ「ブランデンブルグ協奏曲」では、音楽と香りが脳の中で共鳴して
穏やかな感性の世界に至る思いになりました。
芸術の醍醐味です。
かなり個人的なお話になってしまいましたが、
今回は音楽と香りという素敵なコラボレーションの体験をお届けしました。
演奏者
Violin 西村優子さん (日本フィルハーモニー交響楽団)
Violin 大貫聖子さん (日本フィルハーモニー交響楽団)
Viola 中溝とも子さん (日本フィルハーモニー交響楽団)
Cello 松谷明日香さん (東京ニューシティ管弦楽団)
素敵な演奏をありがとうございました。
ヴィアローム国立ラプラージュホームページ>