フレッシュクラリセージの香り
- 2014.07.24 Thursday
- 15:04
個人的に好きなエッセンシャルオイルの香りのひとつにクラリセージがあります。
少し重さを感じるビタースイートな薬草調の香りは、リラックス作用に優れ、
緊張した心身を緩めて香りならではの穏やかで深遠な世界へと解き放ちます。
クラリセージの香りの例えとして“マスカット様”と表現されることがあります。
実際、ドイツではラインワインの特徴的となるマスカット調の香り付けに、
クラリセージとエルダーフラワーを用いてその香りを模倣することがあるそうです。
精油として蒸留された香りからもマスカット様の香りを感じる場合もありますが、
やはりフレッシュなクラリセージの花が放つ香りは格別です。
まさにマスカットと表現するにふさわしい、フルーティーで爽やかな心地良い香りがします。
エッセンシャルオイルよりもさらに奥行きがあり、慎み深くも力強い、陶酔感を伴う・・・
クラリセージの植物そのものからの香りは、私が思う“美しい香り”のひとつです。
多くの一般的なエッセンシャルオイルは蒸留というプロセスを経るため、
「フレッシュな植物の香り=エッセンシャルオイル」とはなかなかいきませんが、
ドライハーブも含めどれが優れているとかではなく用途によって使い分ければよいことです。
ただ花の香りを楽しむことができるのは開花期の限られた季節になりますし、
1m以上に育つ大型のハーブですのでなかなか庭先などで見かけませんが、
ハーブ園などでは栽培されていることがありますので、
クラリセージの開花期に合わせてハーブ園に足を運んでみるのもおすすめです。
忘れがたい、素晴らしい香りですよ。
ヴィアローム国立ラプラージュホームページ>